概要
アンソロジーコミック2巻が発売されました!
原作は終わっても、彼女たちの旅は終わるまでは終わらないよ!
感想を書いていきます!
作者さんそれぞれの終末への考察や、作品を読んだうえで終末世界を考察するなど、楽しみ方がいっぱいありますね。
ネタバレには気を使っているので、面白そうだと思ったら是非買って読んでください!
参加者のツイートまとめ
こちらの記事に参加者さんのツイートをまとめています!(拾い切れていない方もいますけども……)
少女終末旅行アンソロジーコミック2巻
タイトル(著者名敬称略)という形式で書かれています。
郵便(こころりP)
郵便ポストを見つけて中を覗くのは、原作でもありえそうな流れ……
「手紙読んで楽しい!」で終わらないのは、チトとユーが二人で終末旅行している良いところですよね。
結末も二人らしいです。
彼女たちは果たして「はいたつ」が出来たのか。
トップバッターがこれで期待が高まりました!
風邪(たーぼえんじん)
予想通りチトが風邪を引いてますね。
普段から劣悪な環境にいるので、終末旅行中に何度か風邪を引いたのではないでしょうか。
多分チトだけ。
ナントカは風邪を云々。
ユーリの看病に、普段力になれない分頑張ろうという想いが込められてる感じがします。
あと絵がフニフニしてて可愛かった。
糸(加藤片)
井戸の中を調査するチトと井戸の外で待機するユーリのお話です。
チトとユーリを繋ぐ補給用のバケツとそれに繋がった糸を、チトは蜘蛛の糸と例えてますが……
もしかしてタイトルは「井戸」ともかかってる?
一人を20秒くらい満喫して5秒くらいで一人だと詰まらなくなって、チトと連絡を取ろうとするユーリが微笑ましいです。
花火(ミナミト)
タイトル通り花火を見つけて楽しむ二人。
ユーリの行動に結構辛辣に対応するチト良いよね……
終末世界では火薬を使って花火を作ってる余裕なんてもう無かったでしょうから、随分昔に作られたものでしょうね。
雪に包まれた世界で湿気ったりせずよく残ってたな……
マゴコロ(紀ノ目)
料理の本を見つけて、料理に頻繁に用いられる「マゴコロ」なるものがどんなものか考えるお話です。
言われてみれば料理の本って材料の写真とかは載ってませんからね、「マゴコロ」も載ってませんし。
「マゴコロ」なる「知らないもの」を通して、チトが「知らないこと」に思考を巡らせる流れが好きです。
ちなみに、フランス料理の本でしたが彼女たちが見たページは「クロックムッシュ」、「マカロン」、「ウィークエンド・シトロン」だと思われます。
子供部屋(あんねこ)
子供部屋でぬいぐるみを見つけた二人のお話です。
見つけたぬいぐるみ以外は結構荒れてしまっていて、こんな子供部屋も戦争に巻き込まれてしまったのか。
ぬいぐるみのタグについてるのは「海猫堂」ですかね?
海猫堂って実在するお店みたいですね、このぬいぐるみは売ってないでしょうけども。
ぬいぐるみがかわいいけど正直に言えないチトがかわいいです。
乾麺(豚もう)
カップラーメンを見つけた二人のお話です。
予想通りそのままバリボリ食うユーリと、パッケージを見てお湯を注ぐチト。
文字が読める人が減っていく終末世界においての努力なのか、お湯を注ぐ工程がイラストになってて非常にわかりやすいです。
「分」がひらがな表記だったら幼い子供でも調理可能かもしれませんね。
後々カップ焼きそばも見つけており、終末世界と保存が効いて簡単調理なカップ麺は相性がいいのかもしれません。
あと臆面もなく3分を300秒と言うユーリ好き。
てつのもりのこと(ののもとむむむ)
鉄で出来た森のお話です。
この本の中で間違いなく一番暗いです。
黒い部分が多い的な意味で。
内容は二人の会話や考察的には前向きで明るいですけどね!
「森」の中に二人が佇んでいる絵が最初と最後に一枚ずつあるのですが、不思議と最後のは色がついて見えます。
白黒のはずなのに。
きっと鉄の森と、この森を作った人のことを考えて、二人は本来の森を夢想したんでしょうね。
かなりお気に入りの作品です。
カナザワ終末旅行
二人と別れたあとのカナザワのお話です。
カナザワはこれからずっと地図を作っていくのかもしれませんね。
世界が終わってもその身が終わるまでずっと。
カナザワのその後のお話が見られて本当に良かった。
きっと終わるまでは終わらない。
眠れない夜(徳永パン)
眠れなくてヌイを数えるよう言われたユーリと、その隣で夢を見るチトのお話です。
夢の内容がユーリに影響されまくるのが面白いですね。
予告にあったたくさんのヌコというのは、チトの夢の中での出来事だったんですね。
夢のせいで案の定今度はチトが眠れなくなってるし。
ユーリのせかい(柴朗)
イラストがたくさん描かれた本を見つけたユーリの話です。
擬音がまさかの全部終末文字。
ユーリのセリフに漢字が少なかったり、チトのセリフでも難しいものはひらがなになっていたりと、書き手のこだわりが垣間見えます。
イラストが多い分ユーリも空想を巡らせられるような本です。
チトとではなくユーリ一人で夢想するのはなんだか新鮮です。
電子書籍で買ってる場合、見開きが出来る媒体ならば見開きで読んで欲しい作品です。
これも結構お気に入り。
こすぷれ(はーむ)
色んな服がたくさん売ってるお店にやってきた二人のお話です。
もちろん服は食べられません。
JK、メイド、サムライ、魔女っ子、などなど総勢9種の衣装が登場!
あと未来のハイテク技術で、着た服に応じて口調が変わるみたいですね。
着ぐるみのイラストもありますけど、着ぐるみの状態の口調ってどうなるんでしょう?
元となった動物の鳴き声とか?
恐怖(もあい)
暗闇の施設内をケッテンクラートで進む二人のお話です。
何事にも恐怖しないユーリ。
大胆不敵とはまさにこのこと。
暗がりでのライト点灯の流れが好きです。
ユーリはどうやって電気をつけるボタンを押したんだ。
足でも使ったのか?
容赦のない二人の掛け合いで起こるギャグが結構お気に入り。
シール(須藤魚)
シールを見つけて色んな所にペタペタ貼る二人のお話です。
ユーリだけでなくチトも楽しんでるのが凄くいい雰囲気ですね!
シール貼るだけで終わらず、その後の話もあるのも良いです、グッドです。
ヘルメットとかに貼ったらそりゃはがれちゃうけど、結果オーライでしたね。
蝶々(沼原望)
虫の標本が並ぶ施設に入った二人のお話です。
終末世界だし虫なんて生きていないと思いきや……?
ここは博物館なのか、それとも終末を察知した誰かが虫を遺すために作ったのか、それとも単なる虫好きの家なのか。
よく見ると1ページ目のカブトムシの角めっちゃ長いですね。
寒さに耐えるための進化……?
いやむしろ寒さに弱くなる気もするので、珍しい標本なのかもしれませんね。
琥珀(板路夕)
夜の街を見下ろしたり夜を越したりする二人のお話です。
「光の色に応じて気分を調整していた」とユーリが面白いことを言い出します。
青い街灯を見て「寂しくなりたい人のための街灯」と表現するのも面白い。
彼女なりに考えた突拍子もない発言は、チトの思考を促進したり、新しい発想をもたらしたり。
多分どちらか一人だけでは上に登っていくためのアイデアや気力も終わってしまっていたと思います。
比較的文字が多い気がしますね、これも結構好きです。
にぎやかな風呂(つづら涼)
風呂につかる二人と、風呂に入ることを促されるヌコの話です。
ヌコ可愛い。
なすがままだったり美味しそうに弾丸食べたりほっぺむにむにされたり。
恐らく彼女たちがヌコに抱いた感情と、今筆者が抱いてる感情は大体同じだと思います。
ヌコ可愛い。
ぬるい祈り(こかむも)
外に置かれたソファで休憩する二人のお話です。
外に置かれたソファかと思いきや、いつの間にか二人とソファは屋内に移動しています。
タバコを吸って、コヒを飲んで、ソファで眠る。
終末世界では特別なことでしょうね。
ソファで眠った二人は夢を見ます。
知っている人、知らない人。
ヌコが居て、失敗作の人が居て。
どこからどこまでが夢なのでしょう。
読んでて不安になるような、安心するような、不思議な感じがする作品でした。
仮構(つくみず)
異世界転生した二人の話です。
チトが最序盤で全呪文を覚えたので、多分俺TUEEEE系です。
終末世界は終末しているとはいえ、現代よりもハイテクです。
これはつまり科学が発展して人類の発想がレベルアップするたびに、彼女たちが旅の終末までに体験したかもしれない出来事が増えるので、夢が広がりますね!
もしかしたら捨てられた自動運転車に乗ったことがあるかもしれませんし、もしかしたら捨てられたスマホに触ったこともあるかもしれません。
現代が進むだけ終末までの密度が高くなるのはなんだかロマンティックな感じがします。
まとめ
キャラ崩壊とかもなく世界観の崩壊もなく素晴らしい作品たちでした。
面白い漫画が読めるのもさることながら、終末世界への視野が広がったような気もするのがとても嬉しいです。
カナザワのその後とか、ほとんど考えたことありませんでしたからね。
彼女たちの旅を補完するような雰囲気で素晴らしい。
どの作品もありえたかもしれない終末旅行ですからね。
ありえたというか実際にあったかもしれないです。
アンソロジーコミックが続く限り、彼女たちの旅は盛り上がっていくぞ!
旅が終わった後の話も是非読んでみたい。
商品情報
電子書籍版も好評発売中!
上のは2巻へのリンクですが、1巻も好評発売中です!こちらも下のリンクからどうぞ!