基本情報
著者:タチ
発売日:2014年2月27日
おすすめ度:★★★★★
一言:加速する優の恋心
概要
加速する優の恋心
ここからはまだアニメ化されていない内容の話ですね。
前巻で卒業式の日に美月は春香に「好き」だということを伝えました。
美月はLOVEの意味で伝えたのですが、春香にはLIKEとしか伝わらずに美月の告白は失敗に終わりました。
が、その告白がきっかけで、優が春香への「好き」を意識し出すことになります。
澄の口癖に対して言った「好き」と、美月が言った「好き」の意味は同じなのかと春香に問うあたり「好き」を意識していることは明白です。
春香の優への思いは「大好き」ではあるものの、あくまでLIKEの延長なのですが、このあたりから優から春香への想いはLOVEに変わっていっていると思います。
傍から見れば春香の方が優のことが「好き」なのに、実際は優の方が春香のことを「好き」になっているのは、こちらまで切ない気持ちになります。
この春香と優の「好き」というベクトルの違いが、5巻以降ですれ違いを生むことにも繋がったり…
スミスミ会長の可愛さ爆発
アニメではあまり出番のなかったスミスミ会長も、4巻から6巻にかけての中心人物と言っても過言ではありません!
3巻までの美月先輩並か、それ以上の出番があります。
まあ、美月先輩は4巻以降もちょくちょく登場しますけどね!
キャラクター紹介にも記載しますが、スミスミ会長は威厳のある祖父の影響で語尾に「のじゃ!」と付けたりヒゲが好きだったりとちょっと変わった娘です。
しかし新たな生徒会長として、立派な勤めを果たした美月先輩のように学校を引っ張っていけるのかという不安を抱え、それを表に出せないという繊細な面を持ち合わせています。
普段は真面目に「のじゃ!」と語尾に付けていますが、その不安な気持ちを春香に告白する場面のような、本気で真面目なシーンというか、気持ちに余裕がなくなってしまった場面で不意に出てしまう「のじゃ」を付けない丁寧な口調が、彼女のいじらしさが出ていて心が惹きつけられます。
まあ、とにかくスミスミ会長は可愛いのじゃ!
積み上げてきた思い出
4巻から学年が1つ上がり、春香達は高校2年生となります。
1年を共に過ごしてきた分、かつてあった出来事を思い出し、それを元に行動することが増えてきます。
4巻だと1巻で食べた苺シュークリームを、春香が優ちゃんに買ってきた場面がそれに該当しますね。
あの時を思い出して自分からキスを貰いに行く優ちゃんかわいい好き。
収録内容
- 起きて!優ちゃん!
- 始業式なのじゃ!
- 「初めまして野田しずくです」
- 夜桜Trick
- AED講習会 with おはモニ救急隊
- 優の恋愛相談(2時間待ち)
- 相合傘で帰ろう!
下2つは描き下ろしのコマ割り漫画です。
タイトルも記載されているものそのままです。
- チョコレートリック
- ドロップレター
- ガーリックガーリックガーリック!
キャラクター紹介
乙川澄
ちっちゃな生徒会長
3巻までは高校2年、4巻時点では3年、つまり香達の1つ上の学年です。
黒くコトネに匹敵する長髪が特徴です。
また、優を下回るほどの低身長であり、春香と初対面の場面では、自分たちより年下として扱われています。
そんなちっちゃなスミスミですが、美月会長に代わり新たな生徒会長を努めています。
真面目でカリスマ性もあった美月会長の背中を見続けてきたスミスミ会長もまた、優秀な生徒会長に…
とは行っていない様子…
スミスミ会長も真面目ではあるのですが、少し自信なさげでカリスマ性が足りないように感じます。
というか美月会長のカリスマ性が異常に高かったのも、スミスミ会長の自己評価を下げ、自信がなくなってしまった一因とも言えますね…
カリスマ性が無いというよりは自信が足りないことのほうが問題ですね。
3巻まではある意味では美月会長の恋物語とも言えますが、4巻からは澄の成長物語とも言えるでしょう。
ちなみにスミスミ会長という呼び名は楓が発祥です。
本人は最初は嫌がっていましたが後々全校生徒に定着してしまった模様。
カリスマ性がある方向への成長は難しそうですね…
おヒゲが好きなのじゃ
威厳ある祖父の真似をして語尾に「のじゃ!」と付けたりヒゲが好きだったりするのじゃ!
ゆずに変な語尾とツッコまれてます。
気抜くとのじゃって付け忘れるのかわいい好き。
スミスミ会長の発言からして本気で祖父を尊敬しており、そんな彼に近付こうという思いが伝わります。
語尾に対しての否定意見が多く、教頭先生に注意もされてしまったため真面目な場面での使用は避けているようですが、春香達には気兼ねなくのじゃ語尾を使っています。
のじゃ語尾を使う方がスミスミ会長らしくて落ち着きます。
でも真面目な場面で出る丁寧語もかわいい好き。
澄にとっての姉たち
澄は一人っ子なのですが、生徒会役員として面倒を見てくれた美月と理奈を姉のように慕っています。
美月達の卒業に対して楓が号泣していましたが、それに負けないくらい澄も寂しかったんじゃないかと思います。
姉が2人もいなくなればそりゃ寂しいですよね…
また、自分が一人で学校を引っ張っていかねばならないと思い込むあまり、寂しさや不安を誰にも相談することが出来ずにおり、責任感だけが重くのしかかり辛い日々を送ることに…
その重さを1学年下である春香に少し打ち明け、「たまにでいいので 澄のお姉ちゃんになってくれませんか」という願いによって軽減することに成功します。
春香は年齢が逆でありながら姉となる「特別なカンケイ」に優以外となること(春香と優もキスをする「特別なカンケイ」)を躊躇いますが、「優ちゃんだったら困っている友達を助ける」と考え、時々澄の姉役をするようになります。
ここで春香が澄の姉になることに同意していなかったらどうなっていたか…
想像するとちょっと辛い。
もしかしたら楓が姉の役割を担ってたのかも……
(書き忘れてましたが美月たちの卒業に伴い、楓は副生徒会長になっているので、澄のそばにいることが多いです)
春香が優に内緒で澄の姉になったことは後でささやかなすれ違いを生みますが、それはまた次巻。
ここ好きポイント
読み返しながら気に入っている点をピックアップしてみたら、今までと比較してすごいことになりました。
せっかくなので全部書きます。
見出しとなっている「1話」「2話」などは、4巻内で何話目かを表しています。
また、カバー裏や冒頭のカラーの描き下ろし等は話数に含めていません。
上記の収録内容で言えば、「始業式なのじゃ!」が1話目に当たりますね。
1話
アイドル風春優
1話の扉絵。
マイクを持ちAKB風?な衣装の春優が描かれています。
優ちゃんなんかポーズも決めちゃってかわいいです。
4巻は絵が特にかわいいです。
桜Trickはある意味ではタチ先生の絵の変遷を追う物語でもあったり……
誰ー?
スミスミ会長が生徒会長としてのじゃ語尾を使わずに、優ちゃんが始業式中眠り続けていたことを注意するシーン。
のじゃ語尾がないせいで優ちゃんにスミスミ会長だと認識されていません。
その場面での春香の表情がなんとも言えないかわいさで好き。
みかんさんやめろ
ゆずが楓をからかって褒めまくるシーン。
楓は気恥ずかしいのかみかんさんやめろとゆずを止めます。
以降ゆずいじりの一環としてゆずをみかんさんと呼ぶ場面が出てきます。
本人が嫌がる呼び方をしてその人をたしなめる様は、スロウスタートの栄依子がたまのことをたまてちゃんと呼ぶのを連想させますね。
そうですよ
スミスミ会長が生徒会仲間にのじゃ語尾を注意されるシーン。
その直前に春香達はのじゃ語尾を真似して使っていたのですが、楓はドサクサに紛れてのじゃ語尾を注意するという……
さっきまであれだけのじゃ語尾を真似していく流れだったのに、自然にのじゃ語尾否定派に自分を置く手腕が鮮やかすぎます。
この口調を流行らせることにするのじゃ!!
上記のシーンの直後、のじゃ語尾は可愛いと春香がスミスミ会長に言ったシーン。
今年度の抱負としてこの口調を流行らせると豪語するスミスミ会長の謎ポーズが好きです。
見つめ合う春優
単行本17ページ左上2コマすき。
なんかもういつまでも眺めていたい。
2話
2人で出掛けてる楓とゆず
アルバイトの面接に受からないというしずくちゃんの悩みを解決するために、コトネがゆず達を呼ぼうと電話をするシーン。
そんな中でデートってわけではないと思いますが、休日に楓とゆずのこ人で出かけてるの良いですよね。
ゆずから誘ったのか楓から誘ったのか気になるところ……
ゆずから誘っていた場合、ゆずの外で遊びたい欲求が抑えきれずに朝早くから楓を叩き起こしたのかもしれません。
キャラソンでも天気がいい日は外出たいって言ってますからね〜。
楓から誘っていた場合、ある程度目的のあった外出となる気がします。
なんとなくゆずと遊びたいからゆずを呼び出す、と言ったことは無いと思います。
○○で遊びたいからだとか、○○を買いたいからそのついでにゆずと遊ぶだとか。
コトネの誘いに躊躇うことなく乗っかった以上、2人でいたのはゆずが外出したいからしたためか、楓の目的は既に果たしていてブラブラしていたのどちらかでしょう。
どちらにしてもコトネから電話を受け取った時点では、目的はなくとも一緒にいたんじゃないでしょうか。
なんかいいですねそういうの。
初めまして野田しずくです!!
しずくちゃんのアルバイトの面接の練習を楓とゆずが見せてもらうシーン。
野田ってのはコトネの名字ですからね……そういうことですね……
その後コトネが「私が南コトネになればいいじゃんっ!」ってのも好き。
あんた誰だ
上記の言い間違いをしたしずくちゃんに対するゆずの的確すぎるツッコミ。
勢い良くてホント好き。
ただ反応に困っただけで
ゆずのダジャレ…?に対するしずくちゃんの発言。
この発言をしているしずくちゃんのなんとも言えない申し訳なさそうな顔が可愛くて好き。
ゆずとしずくの空間
楓とコトネが迷子になった春香と優を探しに出て行ったため、しずくの部屋にゆずとしずくの2人だけが残されるシーン。
あんまり交流が無いように思える2人ですが、アニメの3話のアイキャッチで2人一緒に帰ったり、皆が話し込む中楓のダンスをしずくちゃんだけが見ていたりと仲は結構良好なように感じます。
そしてここはしずくちゃんのホームグラウンドであるため、嬉々としてしずくちゃんの着せ替え人形にされてしまうゆずなのであった。
あんまり関わり無さそうに見えて結構仲が良いってのも、これまた良いですよね。
どちらかと言えば受け側っぽいしずくちゃんもここぞとばかりに攻めに回ってるのも良いし、メイド服着せられて柄にもなく乙女チックな恥ずかしがり方をするゆずもまた可愛くて好き。
3話
うん… そうだね… 一緒だね…
春香と優の会話中、
春香「もう!ごまかすの下手なんだから」
優「春香だってごまかすの下手でしょ!!」
という掛け合いの直後のシーン。
優とおそろいが嬉しそうな春香が可愛いですね。
小さく「わかってるね優ちゃん」と書いてあるのもまた良い。
満更でもない表情の優はさらに良い好き。
また焼きそば食べてる
3話は花見の話なのですが、ゆずはやはり焼きそばを食べています。
というかお花見をセッティングしてくれたスミスミ会長に焼きそばを要求しているので、もはや焼きそばが恋人なのかもしれません。
どふふ
ゆずが楓に
楓とゆずが仲良くしてると春香がドスの効いた笑い声を吹き出し外で発するんですよね。
これ以降も変な笑いが度々出てきます。
このコマの春香の表情も可愛いし、ゆずに抱きつかれても心を表に出さない楓のポーカーフェイスも好き。
I LOVE YOU
優の発言である「桜が綺麗ですね」の訳です。
この回異様に春優ラブラブで好き。
無理じゃーやっぱり無理じゃー
スミスミ会長が生徒会長として学校を引っ張って行けるのかと悩むシーン。
一瞬引っ張って行こうと決意を固めるんですけど…
楓が何故かスミスミ会長が用意していたカラオケでデスメタル?を歌いだし、これは無理じゃーやっぱり無理じゃーと諦めます。
楓がデスメタル?を歌いだしたのはイタズラの一環か、はたまたゆずに抱きつかれたことの照れ隠しか…
少し前のコマでは普通に歌ってるので前者ですかね?
でも後者だったらそれはそれで。
4話
学校行事としてAEDの講習会を行う回です。
グループになってやるみたいですね。
人工呼吸……!!
AED講習、人工呼吸と聞いて期待に満ち溢れる春香とコトネ、倒れる演技をする2人、2人を見下ろすしずくちゃん…
期待通りのいい反応です。
ここで人工呼吸されるのを狙わずしてどこで狙うか…!
春香とコトネで表情が違うのもまた、2人の期待度の差が表れてて凄く好きです。
そして倒れた2人見下ろすというかもはや見下すような蔑んだ目線が印象に残りますね。
この回はしずくちゃんが可愛くてキレッキレです。
ゆずちゃんに教わるのはなんか癪だなぁ…
ゆずはバイクの免許取得時にAEDの講習を受けたため、それを根拠にしずくちゃんに頼って貰おうとするゆずに対するしずくちゃんの発言。
冗談が言いあえるようになったのも仲良くなった証拠ですね。
1年の時を経て着実に仲が深まってます。
……意外とゆずしずも熱い?
誰だそいつは!!
講習中、AEDの使用方法、というよりは人命救助のための手順の1つ、人手を集めるシーン。
しずくちゃんはゆずの「反応がない時は大声で助けを求め…」という指導の下、声高々に「ギャーーーッ チカンーーーーーッ!!」と叫びます。
人は間違いなく来るでしょうが……うんまぁ仕方ない。
そしてその声を聞きつけてそばにいた手伝う人役の春香が「誰だそいつは!!」と声を上げるのですが、少し前にお手洗いに行ったはずのコトネが鬼の形相で「誰だそいつは!!」と駆けつけます。
しずくちゃんの叫びを聞いて急いで駆けつけたんでしょうね。
普段余裕のある微笑みを湛えていることの多いコトネがここまで取り乱すのはシリアス回くらいです。
緊迫した表情でしずくちゃんを心配するような、しずくちゃんのことを第一に考えているコトネが大好きです。
おはモニ救急隊参上!!
最初で最後の大結成!
人手を求めるしずくちゃんのために!
おはモニ救急隊いざ推参!
普段はそんなに下手じゃないでしょ?
人形に人工呼吸をするしずくちゃんに対するコトネの発言。
その後しずくちゃんはコトネをポカポカ叩きながら「変なこと言わないで!!」と怒ります。
みんながいる前での発言ですし、そりゃ怒りますって。
状況的に冗談と捉えられつつ、若干まさかと思わせるような高度な発言です。
コトネのおちゃめさが出てて好きなセリフです。
あと「ハァーン」ってオノマトペも好き。
優ちゃんの心電図を解析
運とタイミングが悪く講習を受けられなかった春香は、優の提案で優の心電図を解析することに。
体育倉庫で人工呼吸からAED(は無いから代わりに下敷き)の貼り付けまで……
自分から誘いに行くし人工呼吸で回数オーバーしてても怒らないし。
4巻辺りから優ちゃんのキスに対する羞恥心がかなり減ってきましたね。
流石に春香がAEDを貼るために服を脱がそうとしたのは止めましたけども。
止めてなかったらどこまで行ってたか私気になります!
この回はギャグのキレも良かったし最後の二人きりの講習会も最高で、かなりお気に入りの回ですね。
5話
優ちゃんの家に春香が遊びに来る話。
しかし春香が来る前に突然理奈がやってきて、優ちゃんは「美月さんに好きと言ってしまった」という理奈の相談を受けることに……
春香と会うときの服を考える優ちゃん
春香に会うだけなのに、いや春香に会うからこそ服を慎重に選ぶ優ちゃんが乙女パワー全開で可愛くて好きです。
大人っぽさを求めて姉の服を借りようとまでしちゃうし。
美月の服に合わせていつものツインテをやめて春香とお揃いにしようとするところも乙女チックで好きです。
完全に恋する乙女だ……
まだ付き合ってないよ!!
優が理奈の美月に好きと言ってしまったという話をされた直後、「優ちゃんと春香さんは付き合ってるんですよね」と言われるシーン。
優ちゃんはまだ付き合ってないよ!!と全力で否定しますが当然理奈はまだという部分に反応してしまいます。
繰り返しになりますが、やはり春香より優ちゃんの方が恋については先に進んでる感じがしますね。
というか高校1年で「付き合う」という概念を理解していなかった春香にも問題はあったような……
まあ理奈にはキスを目撃されているので、既に付き合っていると勘違いされても仕方ないですね。
ぱしっ
美月に電話をかけようとする優ちゃんの電話を、理奈がひっぱたいで落とすシーン。
テンポと勢い良くて好き。
SBJK(想像以上に暴力的な状態に変わってしまう女)
新たなSBJK。
春香はSBJKだという優ちゃんの言葉を聞いて理奈の心の中で想像された恐ろしい存在です。
私 縛って来ちゃった
春香が優ちゃんちにやってきたシーン。
春香は春香で優ちゃんとお揃いにするために髪を縛ってました。
今巻3話の発言からして、優ちゃんとお揃いになることを友達として望んでいたのだと思います。
正直あんまり似合っtゲフンゲフン
春香は髪型が変わっても白いリボンを外すことが無いんですよね。
外してたのは結婚式くらいです。
拘る理由も後々語られますが、ツインテを結ぶリボンとは別にさらに白いリボンをつけており、優ちゃんとお揃いにしたい思いと白いリボンを身に着けたいという2つの強い意志を感じますね。
苺のシュークリーム
1巻で春香が食べた苺のシュークリームを、今度は優ちゃんが食べます。
1巻で春香のシュークリームを味見した優ちゃんが、今度は口にくわえたシュークリームを春香に向けます。
1巻との対称性が凄く良い。
心の声が書かれるのも1巻では春香のキスに対する想いでしたが、今回は優ちゃんの春香への想いとなっています。
時の流れとともにキスの意味も変化していっているような、日常に溶け込んできたからこそキスをする特別なカンケイのその先を見つめられるようになったような。
時間経過で二人の仲が深まるのは当然ながら、日常系漫画と違ってカンケイが進展していくんですよねぇ。
7話
梅雨の放課後、学校に持ってきていたはずの傘は、スミスミ会長の校内美化の一貫で一時撤去されてしまっていたのでした。
すごい!ゆずちゃんわかるんだ!
傘が見つからない優ちゃんと楓が落ち込んだ際に、ゆずが元気付ける一言を放ったシーン。
楓は普段ポーカーフェイスなので感情が伝わりにくいのですが、長年一緒にいるゆずは楓の表情を読み解くスキルを身に着けています。
楓とゆずの友情に興味津々な春香好き。
みかんさんいじり
わざとゆずの名前間違える楓っこ好き。
もちろん
傘が見つからないため優ちゃんが春香の傘に入れてもらおうとするシーン。
デカイ声でキリッとした顔で「もちろん」と力強く言う春香好き。
ところで「もちろん」のフォントが大きく文字も太いのですが、こういった調整って漫画家さんがやるんでしょうか編集さんがやるんでしょうか。
どちらにせよ他の言葉とは差別化する事で声の大小を表現することに、音は出てないのに伝えようとする工夫を感じます。
絵を描くだけが表現方法ではないんですねぇ。
1巻最初のクラスメイト再び
1巻で春香から優ちゃんの特等席を華麗に奪い去りかけたあのクラスメイトが再び登場!
ちょい役ではありますが、こういったところでも時の流れで親交が深まっていく様を感じますね!
ちなみにこの二人の名前は大崎秋子と川藤藍です。
漫画内では吉田さんくらいしかクラスメイトの名前は出てきませんが、2014年9月30日の公式Twitterでクラスメイトのフルネームが紹介されています。
しずくに傘を寄せるコトネ
折りたたみ傘ゆえ小さな傘をしずくちゃんにわざと寄せるコトネの紳士的ムーブ。
2人で傘に収まるためにしずくちゃんの肩を抱き寄せるのもイケウーメンで好き。
でもいざって時はしずくちゃんの方がイケウーメンになるのはもっと好きです。
ぞくぞくするね♡
傘の中、春香が優ちゃんにキスを迫るシーン。
6人で帰っているため、前後にはゆずやコトネたちがいるため優ちゃんは嫌がるのですが、春香はそれも厭わず。
それどころか「ぞくぞくするね♡」とまで言ってのける様は、優ちゃんとは別の方向で一段前に進もうとしているような……
いや、その兆候は肝試しから既にあったような……
この時のフニャっとした顔は必見です。
8話
バレンタイン回です。
アンソロジーである「SAKURA」にも同様にバレンタイン回が収録されているのですが、そちらとは途中からストーリーが分岐し、結末が異なるものとなっています。
あと普段は4コマなのですが、この回と次の話はコマ割りされたものとなっています。
各キャラクターが大きく描かれ、広々とスペースをとって開放感があるのが特徴的ですね。
楓ちゃんの本命チョコ外しちゃったよ!!
楓は毎年変なモノをチョコレートの中に仕込みロシアンルーレットのようなバレンタインが訪れるという……
毎年大ハズレを引く被害者のゆずがそう語ったのですが、今年はしずくちゃんがハズレ(ミートソース味)を引きました。
そんなハズレを先に引かれてしまったゆずに対して春香が上記のセリフをゆずに向かって叫びます。
そして意気揚々とゆずが楓のチョコを食べると、タバスコ味でまさかの大ハズレを引き、無事本命チョコをゲットしました!
ミートソースのチョコとタバスコのチョコとでどっちがマシでしょうか……
チョコと微妙に混ざり合いそうなミートソースのほうが食べにくそうな気がする……
しずくちゃんは「食べられないものじゃない」と言っていますが表情からして相当不味かったはず……
楓自身もロシアンルーレット式のチョコと語っていますが、楓はチョコの中身がわかっているはずなので、毎年大ハズレをゆずに差し向けていると考えるとそれは確かに本命チョコですよね。
ゆずの発言から、大ハズレなのがわかっているので去年まで食べてこなかったことも考えられます。
ゆずが食べてくれないのであえてしずくちゃんにハズレを引かせ、本命の大ハズレをゆずに食べてもらおうとしていたならば……
楓……おそろしい子……!
甘…
2月14日に日付が変わった直後に、しずくちゃんがコトネからベッドの上でチョコを貰ったことを回想するシーン。
甘過ぎたのか回想するだけだったはずが思わず「甘…」と口に出ています。
回想中の会話がグッとくるししずくちゃんの「いつだって一緒でしょ」ってセリフがすごくすき。
ちなみに2巻カバー裏の発言からして、しずくちゃん用のベッドとコトネ用の布団があるのでダブルベッドではないです。
ダブルベッドではないです。
9話
朝起きるとコトネが涙を流しており、その涙の訳をしずくちゃんが一日中考えてしまう話です。
コトネは家族絡みで悩みも多いですし婚約者までいますからね……
涙の理由にも心当たりが多いです。
そんなことできないよぉぉぉ!!
涙の理由を打ち明けてくれないコトネのことを優ちゃんに相談したしずくちゃんは、こんなことをすれば教えてくれると手紙のやり取りで伝えました。
『腕に抱きついて「コトネ 私に何でも相談してくれていいんだよ」って聞いてみる』
それに対してのしずくちゃんの心の叫びが上記のものです。
ツンとしているように見えて表情豊かなしずくちゃんが可愛いんですよね。
まあこの発言時は顔を手で覆ってますけど、目をギュッと瞑って恥ずかしがっている様が容易に想像できます。
というか登場人物の中でも一番表情豊かな気もしてきたぞ……
今巻はそんな表情の多いしずくちゃんメインだったのかもしれませんね!
総評
スミスミ会長が本格的に物語に絡むことになります。
そしてしずくちゃんファン必見の一冊です!
アニメは原作のストーリーをそれることなくなぞっていったので、アニメの続きである4巻から買って読んでも楽しめると思います。
アニメからさらに進んでいく春香と優の恋の物語をぜひお楽しみください。
手動関連記事表示
次巻の記事はコチラ。
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